初めての簡易水質検査を体験!
マッキーよし!いよいよ水質検査、やってみるぞ!
前の記事で、水質検査をしてみたいと思って、Amazon・楽天でいくつか調べてみた、という話を書きました。
⇒前回記事はこちら 『家庭でできる水質検査キットの選び方|飲み水に使うなら何を調べればいい? 』
選んだ 柴田科学 簡易水質検査キット シンプルパック 水のチェック隊シリーズ 【水道水】】をAmazonで注文。
価格はAmazonの実売価格で1,800円ちょっとでしたが、ポイントが600円分あったので、実質1,200円ほどで購入できました。(^-^)



注文して、翌々日に届きました。あらためて思うけど便利な時代ですね!
届いた箱はこんな感じ。平べったくてコンパクトです。


開けるとこんな感じで袋にまとめて入っていました。いきなりの「水のチェック隊 隊員登場!」に笑っちゃいました(笑)。


セット内容のご紹介
袋を開けて全部並べてみました。


セット内容
- 各項目のパック(スポイト型)… 5種類×各2個=10袋
- 標準カラーチャート … 5種類×各1枚=5枚
- 取扱説明書 …1部
- 安全上のご注意 …1部
このセットで検査できる項目
| 項目 | 記号 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| pH | pH5 | 水の酸性・アルカリ性 |
| 遊離残留塩素 | ClO | 塩素による消毒の残り具合 |
| 亜硝酸 | NO₂ | 配管汚染・生活排水の影響 |
| 鉄 | Fe | 配管からの鉄分の溶け出し |
| 全硬度 | TH | 軟水・硬水の度合い |
各2回分ずつ入っているので、今回「水道水」と「クリンスイ浄水後の水」の2種類を比べるのにちょうどよい量です。
説明書について
先ほども書きましたが、この製品、家庭向けということで説明書が楽しく作られています。
実際、表紙に「小学校高学年向け」と明記されていますが、「ぷるぱ博士」と「水のチェック隊レンジャー」が登場するマンガ仕立てで、文字もルビが振ってあったり、難しい漢字はひらがなで書いてあったり、と、徹底的に易しく作られています。
Amazonのレビューで「子どもの自由研究に役立った」などが多かったですが、なるほどよくわかります。
科学機器メーカーの製品でありながら、子どもでも読んで理解できるようにしてあるのはいいなと思いますし、それはもちろん私が読んでもわかりやすくてありがたかったです。


使い方はとてもシンプル
説明書の「使い方」について書いてある部分を掲載させていただきます。


説明書の手順に沿って進めます。
準備
きれいなプラスチック容器に検査したい水を入れ、2〜3回すすぎ洗いをします。
水の種類を変えるたびに洗い直すのがポイントです。
今回は「水道水」と「クリンスイで浄水した水」をそれぞれ小さな器に用意しました。


検査の手順
- 袋からパック(スポイト)を取り出し、種類を確認する
- 上側を軽く叩いて試薬を下に落とす
- ノズルを指で支えながらノブをねじって切り離す
- パックを押して中の空気を出す
- ノズルを水に入れ、ゆっくり指を緩めながら水を吸い込む
- よく振って、時間が経ったらカラーチャートと色を比べる
袋からキット(スポイト)を出します。スポイトの中に少量の試薬が入っています。


スポイトの先端の四角いところ(写真左)をねじると切り離せます。これで準備OK(写真右)。


スポイトをぎゅっと押さえて空気を出した後、水を吸い込みます、この後、数回振って試薬を水に溶かします。


指定された反応時間(10秒〜2分)が経ったら、カラーチャートと合わせてどの辺の色かを見ます。


各項目の反応時間は以下の通りです。
| 項目 | 反応時間 |
|---|---|
| pH | 10秒 |
| 遊離残留塩素 | 10秒 |
| 亜硝酸 | 2分 |
| 鉄 | 20秒 |
| 全硬度 | 10秒 |
亜硝酸だけ2分待つ必要があるので、最初に測定を始めておくと効率よく進められます。
検査結果を発表!〜 水道水 vs クリンスイ浄水水〜
いよいよ結果の発表です。(^-^)
5項目すべてを「水道水(左)」と「クリンスイ浄水水(右)」で比較しました。
まずは全体の写真をごらんください。判定と詳細はこの次に書いていきます。


①亜硝酸(NO₂)
水道水:検出なし クリンスイ:検出なし
両方とも極めて無色透明で、カラーチャートの最小値である0.02mg/L以下と判定しました。
亜硝酸は生活排水や農地からの肥料などが混入すると増える物質で、特に乳幼児には有害とされています。水道水・浄水どちらも検出されなかったのは安心材料です。


②pH
水道水:約6.9 クリンスイ:約7.3
今回の5項目の中で、最も差が出た項目です。
水道水はわずかに中性より低め(6.9程度)、クリンスイ浄水後はやや弱アルカリ寄り(7.0〜7.5の間)でした。
飲料水の水質基準はpH6.5〜8.5。どちらも基準内で全く問題のある値ではありません。「体液に近いpH7〜8の弱アルカリ性が飲料水に向いている」という考え方もありますが、この差は体感できるレベルではないと思います。


③遊離残留塩素(ClO)
水道水:約0.1mg/L クリンスイ:0.1mg/L未満
わずかに差が出ました。水道水はうっすらピンクで約0.1mg/L、クリンスイ水はほぼ無色で0.1mg/L未満という判定です。
水道法では、衛生確保のために塩素消毒を行うことが定められていて、残留塩素濃度を「0.1mg/L以上を保持すること」と定められています。ですが多くなり過ぎると塩素臭が強くなるので、多くの水道局では、目標値を0.3mg/L〜0.5mg/L程度に設定しているそうです。
今回の検査で水道水がこの基準ギリギリのところにいるというのは正常な状態です。浄水後にわずかに塩素が減っているのは、フィルターが機能している証拠とも言えます。
「おいしい水」の目安として「遊離残留塩素0.4mg/L以下」が一般に挙げられますが、今回の水道水も0.1mg/L程度で、もともと塩素臭が気になるレベルではありませんでした。


④鉄(Fe)
水道水:検出なし クリンスイ:検出なし
両方ともほぼ無色で、最小値の0.3mg/L未満と判定しました。
鉄が多いと飲んだときの味が悪くなったり、洗濯物に色がついたりしますが、今回は問題のない結果でした。


⑤全硬度(TH)
水道水:約15mg/L クリンスイ:約15mg/L
両方ともほぼ同じで、約15mg/Lという結果でした。
日本の水道水はほとんどが100mg/L以下の軟水で、広島市の水道水もこの通り軟水です。「おいしい水」の目安とされる10〜100mg/Lの範囲内に収まっています。


結果のまとめと思ったこと
今回の結果をまとめてみますと、以下のようになります。
| 項目 | 水道水 | クリンスイ浄水水 | 差 |
|---|---|---|---|
| 亜硝酸 | 0.02mg/L未満 | 0.02mg/L未満 | なし |
| pH | 約6.9 | 約7.3 | わずかにあり |
| 遊離残留塩素 | 約0.1mg/L | 0.1mg/L未満 | ごくわずか |
| 鉄 | 0.3mg/L未満 | 0.3mg/L未満 | なし |
| 全硬度 | 約15mg/L | 約15mg/L | なし |
正直な感想:「大きな違いはなかった」
率直に言います。水道水とクリンスイ浄水後の水で、大きな違いは出ませんでした。
(はっきり差が出てほしい)と思うと同時に(差がない可能性もあるかも?)とは思っていましたが、やってみてそうかぁーと少し複雑な気持ちになりました。
私が住む広島市の上水道のレベルがどのくらいかわかりませんが、それなりにきちんと管理されていると思いますし、初心者向けの簡易検査キットで明らかな差が出るほど違いがあれば、それはそれで問題かも…(苦笑)。
井戸水や河川水との比較なら、もっとはっきりした差が出るでしょう。都市部の水道水と浄水器の比較では、この程度の微差に収まるのが実態なのかもしれません。
それでも浄水器を買って後悔していません!その理由
「じゃあ浄水器を買ったのは無駄だったのか?」「買って後悔しているか?」と言われると、私はそうは思っていません。
まず、この簡易キットではPFAS(PFOS/PFOA)は測定できません。浄水器のフィルターがこれらを除去していることの確認は、今回の検査ではできていないのです。
私の住む地域で PFAS が検出されたということは現時点で聞いていませんが、わかりません。浄水器を入れることによってひとまずそこの不安がなくなるのなら、とても大きいです。
それと、今回の検査を通じて感じたのは「安心感の根拠ができた」ということです。
数値で確認できたことで「この水道水はもともときれいで、浄水器がさらに一段安全にしてくれている」という理解が深まりました。漠然とした不安ではなく、データに基づいた安心感です。
もちろん、住んでいる地域や配管の状況によっては、もっと大きな差が出る場合もあるでしょう。
これから浄水器の購入を検討されている方でしたら「先に水道水を検査してみて、問題があれば浄水器を検討する」という順番もアリだと思います。



私自身、今後は別の検査キットにも挑戦してみたいと思っています。
この検査キット、どんな人に向く?
今回使ってみての率直な評価です。
向いている人
- 浄水器の前後でどう変わるか数値で確認したい方
- 引っ越し先の水道水の状態を調べたい方
- 小中学生のお子さんと一緒に自由研究や環境学習をしたい方
- 水槽・観賞魚の水質管理をしたい方
あまり向いていない人
- PFAS/PFOSを測定したい方(これは家庭用キットでは不可)
- 本格的な飲料水安全証明が必要な方(専門機関への依頼が必要)
価格・操作の手軽さ・信頼性のバランスは良く、初めての水質検査キットとして十分おすすめできます。
4記事に渡って、蛇口直結型浄水器の「選ぶ・取り付ける・水質を確認する」という一連の体験をお伝えしました。
浄水器選びで迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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最終更新日:2026年4月20日
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